変形性関節症とは関節への負担が原因で起こる関節
股関節に起きた変形性関節症を
「変形性関節症」は英語で“Osteoarthrities”といい、その頭文字から
「OA(オーエー)」と略されることもあります。
国内におけるX線診断による変形性股関節症の有病率は、1.0〜3.5%という数字が出ています。1) これを国内の人口で換算すると、およそ120万〜420万人です。
日本の場合、先天性股関節
先天性股関節脱臼は、幼児期のおしめの巻き方が原因で起こる場合もあり、最近は減少傾向にあります。
正常な関節では、筋肉や
そのため、クッションの役目を担う軟骨に過度な負担がかかり、軟骨の変性、
変形性股関節症の場合には、先天性股関節脱臼や先天性臼蓋形成不全により股関節が変形しているケースが多くみられます。

変形性股関節症のメカニズムと症状は次の通りです。
1) 股関節の先天的な奇形や加齢によって、軟骨の表面に軽度の磨耗が起こり、軟骨の構成成分が変化(変性)します。このときにはまだほとんど自覚症状はありません。
2) 軟骨のすり減りが徐々に進み、骨と骨の隙間が減っていきます。
軟骨の磨耗による刺激や、関節への負担により関節炎が起こります。この頃から、股関節の付け根(
3) 関節軟骨の水分保持能力が減少し、軟骨の弾力が失われていきます。
また、股を開いたりあぐらをかくことが難しくなります。(可動域制限)
靴下を履いたり、足の爪を切る動作なども困難になります。
4) 軟骨のすり減りがさらに進み、消失することにより軟骨の下の骨が徐々に露出されるようになります。実際に骨同士がこすれあうので、痛みがひどくなります。骨が押しつぶされて
5) 骨同士がぶつかるようになると、骨そのものが変形しはじめます。
とげのように飛び出して変形した骨を
6) 末期の症状として、股関節が
変形性関節症は通常、X線撮影で診断できます。軟骨の部分はレントゲンに写らないため、骨同士のすきまの開き具合、骨の形を医師は観察します。関節リウマチなどのほかの病気が疑われる場合には、血液検査や関節液検査を行うこともあります。
また、関節軟骨や、
出典
1: 「変形性股関節症診療ガイドライン -疫学・自然経過-」稲葉裕 高平尚伸 斉藤充
杉山肇 福田寛二 久保俊一 平成19年10月日本股関節学会